言語商会

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面へのリンク

次のリビジョン
前のリビジョン
最新のリビジョン両方とも次のリビジョン
snow:d1 [2021/09/07 16:50] – 作成 adminsnow:d1 [2021/09/07 22:25] admin
行 1: 行 1:
 [[:|言語商会]]>[[:lab:|旧研究室]]>[[:SNOW:|SNOW]] [[:|言語商会]]>[[:lab:|旧研究室]]>[[:SNOW:|SNOW]]
 ~~NOTOC~~ ~~NOTOC~~
 +
 +===== SNOW D1:一般動詞意味類型辞書 =====
 +=== Name in English ===
 +  * SNOW D1: semantic type dictionary of Japanese general verbs
 +
 +=== Reference in English ===
 +  * Shohei Okada and Kazuhide Yamamoto. [[https;//www.jnlp.org/cgi-priv/download.cgi?id=arc/14/14IALP-okada.pdf|Semantic Type Disambiguation for Japanese Verbs]]. Proceedings of the International Conference on Asian Language Processing (IALP 2014), pp.6-9 (2014.10)
 +
 +=== 内容 ===
 +  * [[http://sourceforge.jp/projects/ipadic/|IPA辞書]]にある全動詞(14,436語)に対して、動作/変化/感覚・感情/形容/可能 の情報を付与した辞書です。この情報を「動詞意味類型」と呼んでいます。
 +  * 日本語の動詞は、動作を表すもの(例:「走る」「飲む」)だけでなく意味的には形容詞と限りなく近いもの(例:「優れる」「角張る」)が存在しています。また、変化を表すもの(例:「乾く」「腐る」)や感覚・感情を表すもの(例:「寂しがる」「痛む」)もあります。本辞書は、これら動詞の大まかな下位分類を付与した辞書です。
 +  * 文脈により複数の意味類型の可能性がある場合は、複数の情報を付与しています。
 +  * 詳しくは下記の関連文献をご覧ください。
 +
 +=== 用途 ===
 +「動詞」「形容詞」という情報を使って表層的な自然言語処理を行うタスクを想定しています。
 +
 +下記はその一例です。
 +
 +  * 意見・評判分析: 抽出する評判の対象語句は「形容詞」である場合が多いですが、これに本辞書の形容タグが付与された動詞も加えることで、より高精度な意見・評判分析が期待されます。
 +  * 感情分析: 同様に、感情分析の際に形容詞だけでなく本辞書の感覚・感情タグが付与された動詞も対象に加えることで、より正確に感情を把握できることが期待されます。
 +  * 動作の抽出: テキストから動作のみを抽出したい際に、すべての動詞を対象にすると、「優れる」「乾く」など動作とは無関係の動詞が数多く含まれてしまい、正確な処理ができません。このような場合に本辞書の動作タグのみを対象とすることでより正確な抽出が可能となります。
 +
 +=== ダウンロード ===
 +  * [[https://www.jnlp.org/cgi-priv/download.cgi?id=SNOW/D1|CSVファイル]] (282kB)
 +  * ファイルは、順に動詞原形、動作、変化、感覚・感情、形容、可能を表し、各類型に属する可能性がある場合に1, そうでない場合に0を付与しています。
 +
 +=== 利用制限・免責事項 ===
 +  * 利用制限は特にありません。
 +  * 再配布は禁止します。
 +  * 本研究室は、本言語資源の内容に関する完全性、正確性、適用性、有用性などいかなる保証も行いません。 また、本研究室は本言語資源の提供の遅延、もしくは中断、または本言語資源の利用、もしくは利用不能に起因して本人または他の第三者が被った損害に対して一切の責任を負いません。
 +研究利用の際は下記の関連文献[1]または[2]を引用いただけると助かります。
 +
 +=== 謝辞 ===
 +  * 動詞リストは[[http://sourceforge.jp/projects/ipadic/|IPA辞書]]の動詞項目を利用させていただきました。ここに明記することで感謝の意を表します。
 +
 +=== 関連文献 ===
 +  * 山本 和英, 中山 匠. 日本語用言を見つめ直す. 情報処理学会 研究報告, NL198-1 (2010.9) [[https;//www.jnlp.org/cgi-priv/download.cgi?id=arc/10/10NL198-1.pdf|[原稿]]] [[https;//www.jnlp.org/cgi-priv/download.cgi?id=slide/10/10NL198-1.pdf|[スライド]]]
 +  * 中山 匠, 山本 和英. 用言の新しい意味類型ー作用性用言と形状性用言ー. 言語処理学会第17回年次大会, pp.560-563 (2011.3) [[https;//www.jnlp.org/cgi-priv/download.cgi?id=arc/11/11NLP-nakayama.pdf|[原稿]]] [[https;//www.jnlp.org/cgi-priv/download.cgi?id=slide/11/11NLP-nakayama.pdf|[スライド]]]
 +  * 中山 匠. 形状性用言辞書の作成. 長岡技術科学大学課題研究報告書 (2011.3) [[https;//www.jnlp.org/cgi-priv/download.cgi?id=arc/11/11thesis-nakayama.pdf|[原稿]]] [[https;//www.jnlp.org/cgi-priv/download.cgi?id=slide/11/11thesis-nakayama.pdf|[スライド]]]
 +
 +=== フィードバック ===
 +  * 本公開に対する責任はすべて山本にあります。
 +  * 本公開に関するあらゆるご意見・苦情・ご感想は山本にお送りください。
 +  * 辞書内容の改善にご協力いただける方を歓迎します。記述内容に誤りなどがありましたらお送りいただければ改訂します。
  
  
 (感想・要望・情報提供)