例えば、「ホームルーム」という単語を聞くだけでそれが【学校】の話題であることは容易に想像できます。同様に、「プロポーズする」であれば【恋愛】、「盛り付け」であれば【料理】の話であることが分かります。このように、想起できる単語に対して話題（分野・場面）を記述した辞書（単語集）を作成しました。

シソーラス（is-aオントロジー）は話題を同定するための言語資源ではないので、（一部しか）話題を知ることができません。例えば、シソーラスでは校庭は場所、黒板は道具、教師は人の下位分類となっているはずで、これら単語が共通の【学校】という話題を持っているという情報は得られません。また、TF-IDFやLDAとの比較は下記文献[1]で行っています。

ここで言う「単語」とは、日本語解析器雪だるまで１単語として解析されるものです。雪だるまで２単語以上となる複合語等は収録していませんし、MeCab (IPADIC)など他の形態素解析器での単語体系とは一致しません。

品詞の制限は行っていませんが、主に名詞や動詞が付与対象になっています。

特定の話題が想起されない単語、すなわち話題に関係なく広く使われる単語は辞書に掲載していません。

多義のある単語　例）「フォーク」【音楽】【食器】、「フライ」【釣り】【食材】【野球】

どうしても１話題に限定できない単語　例）「監督」【アニメ】【映画】【野球】、「区間」【数学】【鉄道】

話題の例：　手芸／手紙・郵便／趣味／秋／柔道／出産・妊娠／書道／将棋／小説・ライトノベル／省エネ／城／植物／職業・労働／食・食事・食品／食器／食材・料理／神社／図書館／水泳・水着／水族館／睡眠／数学／政治・政府／整体・マッサージ／正月・年末／占い・風水／川柳・短歌・俳句／船・ボート・ヨット／選挙／掃除／相撲／葬儀／体操／大学／卓球／地震

例えば【スポーツ】という話題と【サッカー】という話題には包含関係がありますが、この場合、【スポーツ】の話題が付与される対象からサッカー関連の単語は除いています。

例えば【サッカー】が話題だからと言って必ずしも他のスポーツすべてがそれぞれ話題とした訳ではありません。話題として設定するかどうかは、その話題に所属する単語が一定規模（大規模でも小規模でもない）かどうかで決めています。

自動、半自動的な方法でできるだけ効率的に付与し、人手で追加・削除・修正を加えています。