第6章 コンピュータで文の意味を理解する方法

6.2 コンピュータにとっての意味とは何か?

  • 論理形式
    • 自然言語をコンピュータが扱いやすい数式で表現する
    • 論理式による表現は定理証明の手法を適用して問題解決ができるという点で便利
    • 複雑な意味を表現できないという問題点があり、広く実用されることはなかった
  • 意味ネットワーク
    • ノード(接点:概念を表す)とアーク(弧:概念間の関係を表す)で構成される
    • 柔軟に意味を表現でき、人間にとっては理解しやすい表現
    • 個体とクラスの関係が曖昧なまま残るので、コンピュータにとっては理解しにくい表現
  • 三つ組
    • 意味ネットワークの2つのノードとその関係を表すアークの三つ組で表現
    • 構造が簡単なのでプログラミングしやすい
    • 情報が冗長になるという問題点がある
  • フレーム形式
    • 知識の汎用的な表現方法として注目を浴び、広く利用された
    • フレーム理論:人間の頭の中には知識を蓄える際にフレームと呼ばれる何らかの枠組みがあり、
      この中に値を代入することで知識が表現され蓄えられていくという考え方
    • 上位概念の性質を下位概念にも適用できることを性質の遺伝という
  • 格フレーム
    • 文における格の環境を枠組みにしたもの
    • 動詞中心の意味解析法
    • 動詞中心の表現形式のため英語にも適用でき、語順が自由なので日本語との親和性も高い

6.3 格フレームを用いた意味解析の方法

  1. 構文解析結果により動詞の所在を決定する
  2. その動詞の格フレームを辞書フレームより取り出し、活用形を見て時制スロットを追加する
  3. 連用修飾句を取り出し、その句の中の主名詞フレームと動詞を決定する
  4. 主名詞フレームの助詞の意味制約条件を検索し、一致するものがあれば決定する
    • 成功→連用修飾句がなくなるまで3を繰り返す
    • 失敗→上位フレームを検索する

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